テーブル。
幅2メートル、奥行き80センチのテーブル。
ホワイトアッシュとブラックチェリーの組み合わせです。
デザインしたプロダクト、コート(スーツ)ハンガーがハウススタイリングの掲載(取り扱い)に決定したとメーカーから連絡を頂きました。
掲載や雑誌はもう少し後になると思いますが、とても楽しみです。
見た事の無いカタチだと思います。
そういえば、だいぶ前受け忘れていた授業を受け、通信の大阪芸大の建築学科を卒業しました。
休学ばかりでだいぶ時間がかかりましたが…。後、アカデミックな内容に沿う事ができず、よく課題を落としました。
アートという点では影響を受けましたが、デザインという点では、全く影響を受けませんでした。
アカデミックと現場の違いかもしれません。
自由でありながら保証の無い厳しい現場が、自分にとってのデザインであり、仕事です。
自分の卒業設計は、屠殺されるはずであった「馬」と発達障害児を結ぶ、親子のための施設。
「弱者の建築」というコンセプトで、「視線」をテーマとしたものでした。
建築は普通強者だという指摘を受けましたが、自分の場合は違う。
親になって初めて分かりましたが、施主である親は子を守る存在で、建築はその家族を守る存在であるというのが、自分の考えです。
そのための設計は、プロダクト(工業製品)と家具のデザイン力と設計力が必要で、世界的な建築家がそうであるように、家具も自身の建築でなければならないという事だと思います。
また、工業化により建築材料がおかしいことになっていて、職人である自分はそれが痛い程(企業の職人時代、一時ぜんそくになり、独立後材料を全て切り替え、完治)分かります。安心なものを使うという事。
モダニズムやポストモダニズムの建築が好きでしたが、それとは違う考えがあり、いつかそれをカタチに出来ればと思っています。