台北。
「モノマガジン」のパビリオン展示を無事に終え、戻ってまいりました。
展示を抜けて家具の中心地のショップやギャラリーを福島県、会津のMdesignの松島さんや台湾在住のローラさん達と一緒に回ってきましたが、聞いていた台北と違い、地方都市ではなく東京と比べられると思います。
物価は屋台と交通が安いだけで、良いモノはむしろ日本より高かったです。良いモノを理解している感度が高い方もたくさんおられました。
なにげなく入ったインテリアのセレクトショップでポートフォリオを見てもらい、気に入って頂いて、十分通用すると感じました。
いつも半年以上先が埋まっている「納期」がネックになっていることも、痛感しました。
ただ、今の日本と言う時代ではそのことは、すごく幸せなことだと思っています。
毎日朝10時から8時まで、アテンドで立っているかギャラリーを回るかで、観光地は一切行けませんでした。夜は松島さんとご飯を食べながら、明日どこを回るか、どのようにアプローチするかを話し合いました。
唯一行った方が良いと言われた九份 へ行く予定を立てていましたが、あまりに時間がなく行けませんでした。また来いということで、プラスに考えます。
アジアの中では裕福になり、大半の人がモノを大切にしなかった日本は、これから他のアジア諸国にどんどん追い抜かれていくような気がします。そこでどれだけやれるかは、どれだけ一生懸命やったかということに繋がると思っています。
話しは変わりますが…
飛行機があまり得意ではなく、機内ではひたすら依頼を頂いているプロダクトのスケッチや家具のアイデア、店舗のアイデアを描いていました。
風が強いと離着陸は、超怖いです…。いつも最小限の構造を考えますが、空を飛ぶ、ということは理解が追いつきません。
後、タクシーは映画の世界でした。アームチェア、アゲハが、当然車の中に入らなくて、トランクルームをはみ出して引っかかった状態でカーチェイスばりに飛ばされる訳です。
何年か振りに、運を天に任せました。チャリンコの荷台に使われるような、一本のゴムに…。
最後になりましたが、モノマガジンの杉本さんを始めスタッフの方々、コーディネーターの斉藤さん、参加されたデザイナーやメーカーの皆さん、松島さん、ローラさん、わざわざ来て下さり、お土産まで頂いた朱さん、本当にありがとうございました。
「人と繋がる」、ということが、どれだけ大切かを感じる仕事でもありました。