
チーズボード。
November 04 , 2015
ホワイトアッシュのチーズボード。一枚板、無塗装で、サイズはA4サイズ程です。
切るということは、物を貫通し、下の台を削ってしまうということが職人の考えです。
塗膜のカタマリを口にする事がないように、無塗装にしています。
穴があいているのは、絵の具のパレットのように持ちながらチーズ等を切れるように、と考えています。
無塗装という事は汚れやすいという事もありますが、削って新しくできることもあって、無垢で作っています。
大きさの意味は使い勝手もありますが、削り直しの往復送料を含めたことも考えています。
新しく買い直すことではなく、直して使ってもらうということは、良材が貴重になっている以上、すごく大切なことだと思います。
少し変わったカタチですが、これは木取りに大きな意味があって、木という素材と深く関わっている職人だけが分ってくれます。
木取りから関わる宮大工さんが、一発で当ててくれました。対して、建築家がなぜこのカタチなんだと質問されました。
現代では良い材料を仕入れることすら困難になってきていて、知るということはとても大切だと思います。
職人である以上、こだわるということは普通なのでこの言葉はいつも使わないようにしています。
デザイナーや作家に劣らないデザインができればと思っています。
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