言葉。

出張から帰ってきました。

ずっと分からなかった事があって、方向性があっているのかどうかも迷っていました。

人にはそれぞれ過去があって、そのことから作品が完成します。

家具の場合は、応用芸術であるべきですが、それを考えていない自分がいることもあります。

その美を理解してもらうために、難しい表現が用いられますが、なんとなく自分の言葉が見つかりました。

自分のその見方が、多分人と違い、場合によっては頭がおかしいと言われるのは分かりますが、この表現は何年か前から始まっていた事にも気づきました。

それと、ほとんどのお客様が自分の内在していた意識に気づいている事も、今になって分かりました。

 

自分の場合は、父と母が二人だけで児童養護施設をしていたこともあって、幼少の時期が特異であること、それを父と母が非常に上手に気づかせずに育ててくれたということを、何となくは理解していましたが、それが乖離した意識を必然的に産む結果となり、それが今の、オーダーではない自分の作品に繋がっています。

多くの芸術家の興味が自己に内在する「負」であり、それを解放している、もしくは依頼を受けた現場で感じた「負」をそれぞれの表現方法によって解放させているように、「負」というリアリティは、その人間の資産であり、ステイトメントであり、それが創造性に繋がっています。

目に見える作品が全てかも知れませんが、実際にはそのゼロから始まる過程、「無意識による意識」が全てを決定づけていると思います。

 

クリエイティブ、ということを良く聞くようになってきましたが、その意味を、たくさんの作品を見た上で実際に製作者に聞いてみることが、その人が持つ本質に迫ることが出来ると思います。

 

2月1日で創業9年を迎えます。

もっと、良い作品を作れるよう、精進してまいります。



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