キッチンバック棚。

N様邸のためのキッチンバック棚です。

こちらは、奥様が長くいるキッチンで、木の柔らかい雰囲気で過ごす事ができるために、と設計したものです。

ダイニングから見えるのは、キッチンではなくてバック棚で、その目線も考えています。

合板のフラッシュ構造で作ると木目が連続し、メラミンやポリと変わらなくなりますが、これは無垢を使うため自然の風合いを感じる事ができます。

無垢の弱点である反りを蟻桟で止め、収縮と膨張に耐えられるようにお作りしています。

狂いがある無垢家具の仕口はそれほど進化はもうなくて、古来の考え方から学ぶ事が、新しいデザインを産むことに繋がると思っています。

 

金物は全て小さなお子様が手を挟まないように、ソフトクローズの金物を使用しています。

ガラスはフランスの型板ガラスを使っています。日本のモノは、今の所機械的すぎて、無機質になるので使っていません。

また、スライドテーブルは天板にかかる熱を防いだ上で排熱ができるようになっており、永く使って頂ける工夫をしています。

塗装も水場はウレタン塗装をお勧めしています。

オイルフィニッシュの中でも、植物性が基本であるということが一般的な考えですが、ほとんどのオイル塗料がそうではないことが実際です。

塗料から選ぶ工房は、実際は少ないのかもしれません。

自分の場合は肌が弱い上にアレルギー性鼻炎なので、必然的にそういったものを選んでいます。

N様邸 バック棚

 



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