
図面。
January 29 , 2016
家具図面は手でラフで描いてから、ベクターワークスで描いています。
店鋪やプロダクトはベクターのおかげで3Dに起こしやすくなっています。
家具の3Dの場合はShadeというソフトで描く場合もあります。
お客様に見せる図面は分りやすく、という感じでこのような形になりますが、
製作図面(施工図面)は白黒でディテールを描いた図面はすごく細かくなり、
お見せしてもほぼ分らないようになってしまいます。
それでも実際のホゾや納まり、断面を考えた実物はさらに細かいので、表現することはなかなか難しいものです。
相欠きされた横框と重量を支えられるガラスの溝、その支える木の方向、ホゾの胴突き、ホゾの締まり方向、
相欠きのホゾの深さなどを確保したいのでこの寸法になる、といった感じです。
構造的に欲しい部材がありますが、長い目でみるとその構造はこの家具を使う際につま先が当たる事が多く、
ない方が振動を与えにくいということなども考えます。
鏡板は通常は構造として使用していませんが、構造となるように伸縮方向を考えた上で縮む中心の場所をホゾで固定し、
狂いが出ても大丈夫なようになっています。
鏡板に美しい杢が出ていたので、框でそれを遮りたくないことからも、そうしました。
画像下はそういうことは考えず図面無しで、土から映えてくる植物のイメージを考えながら作ったハンガー「Stem」。
重力に逆らって力強く上に伸びるということは、生体反応であり、ウチのモノ作りのテーマです。
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